So-net無料ブログ作成
検索選択

お花見の自粛を考えて 【単なる問題提起です】 [独言]

当時大ベストセラーとなった、新渡戸稲造作の『武士道』を再び読んでいる。
初めて読んだのが高校2年生くらいだった。
というのは、現在も執筆中(しばらく停滞しているが)の小説の下地として、
近所の中古本屋から買って来たものだった。

先日の石原都知事の発言を聞き、どうしても腑に落ちなかった。
もちろん、極端に自粛や大騒ぎしても不謹慎なのかもしれない。
が、被災者がつらい思いをしても笑顔でいるのに対し、
被害が少ない自分たちが暗くなっては、逆に失礼な態度ではないだろうか?
経済は専門ではありませんが、
花見の自粛の呼び掛けで経済が少なくとも滞るかもしれないし、
明るくなるためにも、PTSDにならないためにも、
必要であればお花見をしてもいたしかたないと思う。
放射性物質などで外出は必要なこと以外控えた方が良いかもしれませんが…。
それから時間帯を規制するなり対策を講じれば問題ないと思う……。
またお花見で自治体などがチャリティー・イベントでも行うのも手だと思っています。

例えにあったが、葬式の隣にバーベキュー・パーティーをしているようなものだとありました。
それが例えなので仕方ありませんが、
親族や近所はともかく、赤の他人まで果たして自粛すべきであろうか?

私たちの知らない世界で、数多くの子どもが兵士にされて亡くなったり、
無実の人が拷問にあって無残にさらされたり、
あるいは人を人と思わず、勝者が敗者に向かって物を投げたり、
死体の肉を食わせたり、果てには首を切り落として仇をとるように笑います。
また老若男女問わずナタで頭蓋骨を割ったり、頸動脈を斬りつけたり、
暴行の末に体を四つに切り刻む残虐な行為が昔から続いています。
その間にも、どこかでは友人と話し合って笑いあったり、
家族そろっておいしい食事をとったり、恋をしたりと平穏な暮らしがあります。
もちろん知っているか否かで問題は違いますが、
ようは他の人のために、その人の思いを、自分を捨ててまで助けようという気持ちがあるか。
なかなか難しい選択だと思います。
無知のままで日々を送るか、事実を見てみぬふりをするか、
事実をしっかりと受け止めて何らかの手立てを講じるか、
はたまた別の選択肢を選ぶか………。
(って、取りとめのない例え話になりましたが…)

って、なんだかマイケル・サンデルみたいな感じになってしまいそうなので、
あまり深く入り込むつもりはありません。
ただ問題提起として、この記事を書くに至っただけです。

自粛の意味についても、ただ個人で(任意に)その行為を慎むだけであり
(そもそも「自」じたいが最小範囲の個人に限られていますが)、
その言葉を使うのは適当ではないだろう。

この事を言うのは若さゆえの愚鈍な考えかもしれない。
(こういった問題はそれぞれの国民や専門家に任せます)


ただ、『武士道』のこの一節をぜひ読んでいただきたい。



  「もし、読者がまさに不幸のどん底に突き落とされている日本人の友人を訪ねたとしよう。彼は赤い目と濡れた頬を見せながらも、笑みさえ浮かべてあなたをいつもと変わらぬ態度で迎えるだろう。当初、あなたは彼を狂っていると思うかもしれない。だが、敢えて事態の説明を求めると、次のような断片的な決まり文句が彼の口を突いて出てくるにすぎないのを知るだろう。―――「人生無常」「会者定離」「生者必衰」「死児の齢(よわい)を数えるは愚痴。されど女心は愚痴に耽る」などなど。
   (中略)
   実際に、日本人には自分の性格の弱点を厳しく突かれたときでさえも、常に笑顔を絶やさないという傾向がある。私は、日本人の笑いについては、デモクリトス自身の性癖よりも、まだましな理由があると思う。というのは日本人の笑いには、なんらかの状況の激変によって心の安らかさがかき乱されたとき、もっとひんぱんに心の均衡をとり戻す努力をうまく隠す役目を果たしているからである。まことに笑いには、悲しみや怒りのバランスでさえある。」



人は感情を持っている、喜びや悲しみを兼ね備えている。
それが周囲の人々にも伝わり、希望を与えることも奪うこともできる。
だから、私たちも笑顔で一日一日を過ごすべきではないでしょうか。
まことに自分勝手な主張ですが、いつまでも暗い顔をしないで、
現実と向き合いながら明るく前向きに生きることが大事だと思います。

nice!(14)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 14

コメント 2

Live

自粛か我慢かといえば、やはり今年は自粛なんでしょうね。
でも、我慢してやらないのは、どうかとも思います。
by Live (2011-03-31 01:18) 

竜眼寺暁

この辺り、とても微妙な心境です…。
それがそれで自分を追い詰めてしまいそうで胸が痛いのですが、
何もやらないよりは、
被災者の方へ少しでも支援できるように、
各個人・団体ができる事をした方が良いと思っています。
by 竜眼寺暁 (2011-03-31 02:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

関連リンク

暁のファン募集中です☆ ヨロシクです(^^)/~~~