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福島へ… [独言]


先週は、伯父さんのところへ大型のテレビや何やらの家電製品を送り届けてきました。
かれこれ十数年ぶりの福島帰郷であり、伯父さんと会うのはちょうど十年ぶりだ。
たしか前回は小学4年生の夏休みに新幹線で行ったのかな、記憶が曖昧だけど…。

夜の九時前に家を出て、東北自動車道で父と運転を交代しながら、
夜中の三時に着きました。
とある場所で車を止めて休眠し、朝の五時頃では既に空は明るくなっていました。
伯父さんに電話をかけて家に近づくと、子ども時代の記憶がどんどん蘇ってきました。
青空は全く変わりなく、空気もおいしい。

伯父さんの家に着くと、伯父さんは大喜びで私の肩を叩きました。
十年前に総本山大石寺で一緒に登山して以来、ときどき電話で声を聞いてましたが、
やはり直接会って話をすることは違うものでした。
おばあちゃんの健康のために買ってきたおみやげを渡したり、
小型のテレビを取り外して大型のテレビに取り変えたあとに朝食をとりながら、
去年の大震災などを話しました。

伯父さんとおばあちゃんは伊達市に住んでいるので、
福島第一原発から50キロ圏内の一部に入っています。
震災当初は安否の確認ができなかったけど、
電力等の復旧でようやく連絡がついた頃には
原発事故による放射能汚染問題がにわかに起きていました。
しかし、おばあちゃんの介護が必要なため伯父さんは、
また死の覚悟があったためか避難をしませんでした。

不思議なことに、伯父さんの家は古くから建っている木造建築ですが、
震度六弱の揺れや以後の余震でも建物の被害は少ないものでした。
また、すぐ隣は裏山があり、山崩れが起きなかった事も幸いでした。

伯父さんとおばあちゃんと別れてから、おじいちゃんのお墓参りに寄って、
伯母さんの所に行ってお米をもらいに行きました。
福島に着いたのが夜だったので周りは何も分かりませんでしたが、
日が昇り周囲が明るくなると、一部の畑地や田んぼが荒れて雑草が生えていました。
その光景に、胸が痛くなりました。
目に見える放射能による影響をテレビを通してではなく、
実際に目の当たりにすると言葉ができないくらい、ショックでした。
また、除染の字が時々目に映ったのですが、しかし人気はあまり無く空しく感じました。
いつもと変わりないはずの自然と農耕、
それが目に見えない恐怖と停滞する政治の怠慢と、復興と叫びながら自分さえよければ良いと、
去年の漢字はただの同情ごっこだったように宙に浮き、風が草をなびかせる…。

もちろん、中には本気で復興しようと尽力してくださる方たちがいる。
私は本当に彼らに感謝しています。
昼夜を問わず力の弱い国民の命をつなぎ止め、危険をいとわず復興作業に挺身している。
ただ(特に去年は)、そのような中で心ない言葉を言ったり、
ケガレを恐れて目に見えるものに八当たりしたりする人たちの話を聞くと、
本当にはらわたが煮え繰り返りそうです。
既に日本のほとんどが放射能に汚染され内部被ばくの可能性だってある。
そう思った時、被ばくなど他人事ではなくなる。
日本人一人ひとりが立ち上がらなければ、本当の復興なんてありえませんよ。
ね、霞が関にいるお偉いさん方よ、若者の未来を奪った東電さんよ。
(東電については母校にある因縁がありましてね…たぶん記事に書いたと思うけど)

まさに東日本大震災を契機に、日本が、世界が大きな課題にぶつかっている。
それは人類の根本にかかわるものであり、地球の運命さえ左右するかもしれない。
人は人が造ったものを頼りにするのか、それとも自然と人工とを両立させるか。
はたまた原始へ帰るか…。

伯母さんは農家を営んでいますが、放射能については特に問題がないので、
お米を作っています。
伯母さんに会うのもずいぶん久しぶりで、小さい頃に家に泊まったことは断片的に覚えています。
お米のほかに、新鮮なきゅうりや黄身が二つある卵、それとトマトを頂きました。
それからお昼を一緒に取る事になり、近くのお店へ。
ずっと福島県に入ってから感じていることは、伯父さんや伯母さんだけでなく、
地元の方も笑顔でいる事に不思議と力強い生命力さでした。
都会にはない、いきいきとした姿に魅力を感じました。
そこで思うのは、やはり人と山の相対性。
よく宗教の総本山となると近くに山があるように、山には目には見えないが不思議なオーラが漂う。
これは宗教に限らず民俗においても、山は人にとって重要な要素を持つ。
人と人では人が創造した世界でしかなく、人智に及ぶか及ばない自然の力、
別に言えば霊性というものが補完するような形で世界が築かれていく。
うまく言えませんが、人は人だけで住むのはダメなんだという事。



もう少し書きたいところですが、夜中の二時になるので失礼。
ではでは。

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hanamura

去年の夏、行かなくちゃ!って会津まで行ってきました。
また行きたいと思っています。
by hanamura (2012-05-18 22:08) 

竜眼寺暁

hanamuraさんへ☆
やはり直接支援につながるものは、現地へ行って(こう言うのも変ですが)普段通りに観光を楽しんだり買い物をしたりする事が確実ですよね。
hanamuraさんの行動は素晴らしいと思います。^^
by 竜眼寺暁 (2012-05-19 01:17) 

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