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映画批評 その444 「ヒミズ」 [批評-映画]

出だしはアレだが、物語が進むにつれて、人の存在意義の核心を衝く。

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD



登録情報
出演: 染谷将太, 二階堂ふみ
監督: 園子温

商品の説明
内容紹介
「生きろ」と、君が言った。

■鬼才:園子温×奇才:古谷実
「行け! 稲中卓球部」のカリスマ漫画家・古谷実の超問題コミックがまさかの実写映画化!
この実写化を実現させたのは刺激的かつ野心的な作風で今、最も目が離せない映画監督・園子温。
日本の漫画界、映画界を代表する2人が奇跡のタッグを組む!

■世界が絶賛した、新たな2つの才能。 染谷将太×二階堂ふみ
主演の染谷将太と二階堂ふみを世界が絶賛。
第68回ヴェネチア国際映画祭にて、日本人初の快挙となる最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)をW受賞!

■主演の周りを固める豪華個性派俳優たち!
主演2人の周りを固めるのは、渡辺哲、吹越満、神楽坂恵、光石研、渡辺真起子、黒沢あすか、でんでん、村上淳など個性派俳優たち。
さらに窪塚洋介、鈴木杏が初めて園作品に参加した他、過去の作品で高評価を得た吉高由里子、西島隆弘(AAA)が再び参加。
豪華キャストがここに集結!

<初回生産限定特典>
アウターケース
原作者・古谷実描き下ろしイラストポストカード
<音声特典>
監督によるオーディオ・コメンタリー
<特典映像>
キャスト・プロフィール(静止画)
メイキング
ヴェネチア国際映画祭の模様
ヴェネチア国際映画祭受賞後の主役2人の記者会見
初日舞台挨拶
サプライズ舞台挨拶
未公開映像
予告編集(劇場予告編/TVスポット)

【STORY】
住田祐一、茶沢景子、「ふつうの未来」を夢見る15歳。
だが、そんな2人の日常は、ある“事件"をきっかけに一変。
衝動的に父親を殺してしまった住田は、そこからの人生を「オマケ人生」と名付け、世間の害悪とな
る`悪党'を殺していこうと決めた。
自ら未来を捨てることを選んだ住田に、茶沢は再び光を見せられるのか ──。

【CAST】
染谷将太
二階堂ふみ

渡辺 哲
吹越 満
神楽坂 恵
光石 研
渡辺真起子
黒沢あすか
でんでん
村上 淳

窪塚洋介
/
吉高由里子
/
西島隆弘(AAA)
/
鈴木 杏

【STAFF】
監督・脚本:園子温
原作:古谷実「ヒミズ」(講談社『ヤングマガジン』KCスペシャル所載)(C)古谷実/講談社
製作:依田巽/吉岡富夫
エグゼクティブプロデューサー:小竹里美
プロデューサー:梅川治男/山崎雅史

発売元:ギャガ
(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『パンドラの匣』の染谷将太主演で贈る人間ドラマ。衝動的に父親を殺してしまった少年・住田は、以後の人生を「オマケ人生」として悪党退治を始める。一方、住田に想いを寄せる少女・茶沢は彼を救うために…。原作は『行け!稲中卓球部』の古谷実。



個人的に、想像と違った展開で少し物足りなく感じたが、
あの静けさと衝動さのバランスは絶妙で良かった。

思えば、実はあの父親を殺した後に包丁を紙袋に入れて徘徊するシーンに、
階段から下りて三人組に絡む所は、自分がほぼ毎日通っている橋です。(笑)
たまたま大学の帰りで22時を過ぎた頃、そこを通ろうとしたらスタッフに止められて、
「ただいま映画の撮影中なので、しばらくお待ちください」
と待たされたところだった。(笑)
まさか、あの人が染谷将太だったんですねー。
彼の前を横切った時、思ったよりも背が小さかった気が…。
あと、北千住も映ってましたね!
もろにオレ様の日常の中に紛れこんでるww

やはり、足立区はこういうイメージがあるのだな…。


そうか、これは「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」と「罪と罰」のコラボなのか!?(爆)


それはともかく、最初は主人公とヒロインが無意味に殴りあうところは
精神的に嫌悪感マックスだったけど、それ以降からは文学的な流れでいい。
人を殺めてしまった以上、しかも父を殺した事により、
主人公の絶望感というものは半端ない。
いや、それ以前から最悪な環境の中にいたのだが、
それでも自分なりの考えをもって消極的ながらも生きてきた。
しかし、自分の存在を否定されてしまったのならば、
しかも親からその言葉を聞かされたら、自分は何のために生きているのか、
やり場のない怒りがついに爆発する。
これで狂わなかったら、心の無い、人に非ずの者になってしまう。
心があるからこそ、そこからの主人公の行動が大きく出る。

原作は読んでいないので比較はできませんが、ラストはあの結末で大正解だったと思います。
ラストになって「やっぱ俺サイテーな人間だ…」と諦めていたら、
今までの事が水泡に帰してしまうんじゃないだろうか。
いったい何のために、こんな苦しみ・悲しみを共有してきたのか。
底知れない闇に見つけた、輝きを放つ一輪の花を、どうしてへし折る事ができようか。
最後の叫びは、もしかしたら現代日本映画史に残る、秀逸なカットかもしれません。

本当に、良い映画でした。



評価は、染谷将太と二階堂ふみの凄まじい演技、そして有望な将来を加味して、90点。

タグ:映画批評
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